香りと音楽
朝。仕事に出かけようと日傘をさす。
はらっ と何かが落ちたような気がした。とその瞬間かすかな甘い香りにつつまれた。
花屋の傘立ては鉢植えが並んだところに据えてあります。
すぐ横の鉢植えはジャスミン。
真っ白のまま花を落とすジャスミンのかおりは,散っても花の在りかをつたえます。
暑い暑い夏の朝の ほんの一瞬。嗅覚と記憶だけの空間に入り込む。
経理作業も目途が立ち(ホントか?)
昨日は酷暑の中,駐車場の混雑を避け電車で映画館へ行ってきました。(ビールも飲めるしね。)
本編とは関係ないけど,ポスターに使われているフジコ・ヘミングの写真も美しい。ワイエスの絵画のようです。
20年ほども前(だったと思います。)NHKのドキュメンタリー番組で彼女を知った。
その時の記憶は,フジコ=ラ・カンパネラ,神経質そうで皮肉屋。でも本物の芸術家。
切り口はほんの小さなものだけど,フジコのことはしっかりと頭のどこかに刻まれた。
その後も生の演奏を聴く事は無かった。
20年ほどの時間を経てスクリーンの中にいるフジコは,どこをどう切っても芸術家だった。
家も服も周りの人々も人生も生き様も。さらにあんなに素敵な絵まで描く人だと知った。
中味はずっと16歳。16歳は中耳炎で片耳が聴こえなくなった歳だ。
毎日4時間以上の練習。世界中を演奏して周る中には弾きたくないような状態のピアノもある。
オーケストラの指揮者に恋をしていて手紙を書いた。
美しく厳しい母親に疾走したスウェーデン人の父。
一緒に暮らすネコやイヌ・・・
それらの色褪せない思い出の彩りや人生の奥深さ,
ピアノへの情熱すべてが,溶け合い熟成し,あるものは瑞々しいまま彼女の音になる。
彼女のピアノが奏でる音は,本当に豊かだった。
この映画は観た方が良い。おすすめです。
「愉しいことばっかりあって,悲しいことが無いってのはちょっとどうかと思う。
センチメンタルなのもいいじゃない。」(フジコ・ヘミング)
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fbで拝見したおかげで、映画行けました*\(^o^)/*。観たい、観よう!と思っておりつつ、日程も定かでなく、、、。人の名前を一回で覚えられず、音楽にも疎い私が、あの20年位前の深夜NHKをたまたま見て、カンパネラに心底感動し お名前を心に刻んだピアニストです。
カンパネラを聞くと、何時も涙が出てきます。
何に対して何時も涙が出るのか定かではないですが、心の中をぐぅっとつかまれるような。
今回も映画館で、泣きました^_^;
fbに載せてくださったお礼言いたくて。
おかげで、凄い映画を観られました、ありがとう*\(^o^)/*